「サンフランシスコでは年収1000万円あっても足りない」は本当か

ベイエリアの実態

最近、The Guardian に掲載されたTwitter社員に関する記事1が話題になりました。日本語版の記事もちらほら目にします。 記事の内容としては、サンフランシスコ在住のTwitterエンジニアが、年収16万ドル(記事掲載時のレートだと約1800万円)でもギリギリ生活していけるレベルだと語っているもの。 記事にもある通り、現在ベイアリアの家賃相場は月4200ドル(約48万円)と非常に高いです。 僕もサンフランシスコに住んでいますが、家賃と税金だけで相当消費しています。

サンフランシスコの住宅街 サンフランシスコの住宅街 | 筆者撮影

で、年収1000万円あっても足りないの?

年収1000万円以下でも、生活はしようと思えばできます。というか、余裕です2
仮に年収600万円くらいだったとしても、ルームシェアと自炊をすれば生活はできるはずです。

生活はね。

でも、ほとんどの人の場合、生活できるだけじゃダメなんです。 なぜなら、600万円だとシリコンバレーのテック業界の平均年収を大きく下回るからです。まわりの新卒でさえ自分より数百万円多く稼いでいる状況で、その程度の年収に納得できるでしょうか。できるとしたら、以下に当てはまる人でしょう。

  • エクイティをもらっている
  • 子供の面倒を見ていて、配偶者がそれなりに稼いでいる
  • スタートアップを自ら経営している
  • その会社でしかできないことがある

年収1000万円あっても”足りない”というのは、それ以下だと働くモチベーションが湧かないという意味合いの方が強いのではないかと思います。

[2017年4月24日 追記]

アメリカ住宅都市開発省の発表によると、サンフランシスコにおいて4人世帯の所得が$105,350(これを書いている時点のレートで約1150万円)を下回った場合、低所得世帯と見なされるそう。ということは、1000万円以上稼いでいても、公的家賃補助の対象となります。1000万円がどの程度の年収かを物語っていますね。


1 Source: “Scraping by on six figures? Tech workers feel poor in Silicon Valley’s wealth bubble”, The Guardian, February 27, 2017
2 記事のTwitter社員のように家族を養わないといけないケースは除く。